3高(さんこう)とは、女性が男性に求める結婚条件の頂点としてバブル期に定着した「高学歴」「高収入」「高身長」の3つの要素を指す言葉です。当時の世相を色濃く反映し、テレビ番組や女性ファッション誌、週刊誌の特集記事で連日取り上げられ、流行語として定着しました。
当時の具体的な基準を振り返ると、現代の感覚からは驚くほど高いハードルが設定されていました。
- 高学歴:東京大学や京都大学などの旧帝国大学、あるいは早稲田・慶應義塾といった難関私立大学以上の卒業。
- 高収入:20代後半から30代前半で年収1000万円以上が一つの目安とされ、大手商社、メガバンク、外資系企業勤務が理想視された。
- 高身長:当時の日本人男性の平均身長(約170cm前後)を大きく上回る175cm〜180cm以上。
なぜこれほど過剰なスペックが求められたのか。その背景には、日本経済の右肩上がりを前提とした年功序列賃金と、「夫は外で稼ぎ、妻は専業主婦として家庭を守る」という昭和型の性別役割分担意識がありました。夫の勤務先や年収がそのまま妻自身の社会的地位や生活水準を決定づけていたため、結婚相手を一種の「永久就職先」かつ「ステータスシンボル」として品定めする文化が過熱したのです。