渋谷の街並みはここ数年で激変した。駅周辺の大型再開発プロジェクトが最終段階を迎え、ガラス張りの高層タワーが立ち並ぶ風景は、かつて雑多なエネルギーに満ちていた「若者の街」のイメージを刷新しつつある。しかし、神南の路地裏へと一歩足を踏み入れれば、そこには全く異なる時間が流れている。
高級ブランドのブティックや洗練されたセレクトショップが点在するこのエリアにおいて、コンクリート打ち放しの無骨な空間を維持する店舗の存在感は際立つ。ストリートの流行が数か月単位で激しく移り変わる現代において、ブレない姿勢を貫くこと自体が強烈なステートメントとなっている。