チャルロス聖の暴走劇は、天竜人内部の決定的な亀裂を浮き彫りにした。同じ天竜人でありながら、乙姫王妃との出会いによって人間性を開花させたドンキホーテ・ミョスガルド聖。彼はしらほしを守るため、自らの同胞であるチャルロス聖への攻撃を許可した。
だが、この「良心」の代償はあまりにも重かった。「神の騎士団」最高司令官フィガーランド・ガーリング聖の手によって、ミョスガルド聖は処刑されることとなる。
この対比が恐ろしい。改心し、他者を思いやる心を持った天竜人は殺され、醜悪な欲望のままに生きるチャルロス聖のような存在が生き残る。マリージョアという場所が、いかに「正気」を拒絶する狂気の構造体であるかを物語る決定的なエピソードとなった。