旅行計画を立てる際、多くの方が参照するのが11月沖縄の平均気温です。那覇の11月の平年値を見ると、平均気温は約22.1℃、最高気温は約24.5℃、最低気温でも約19.9℃を記録しています。本州の9月下旬から10月上旬に匹敵する温暖な数値であり、「半袖と短パンだけで身軽に行ける」と錯覚してしまうのも無理はありません。
しかし、気象予報士や現地のガイド関係者が一様に警鐘を鳴らすのが、沖縄特有の季節風「ミーニシ(新北風)」の存在です。秋の深まりとともに大陸から吹き付けるこの北風は、遮るもののない海洋上を渡り、沖縄本島や離島の沿岸部に猛烈な勢いで吹き付けます。気象工学の一般的な知見として「風速が1メートル強まるごとに体感温度は約1℃下がる」とされています。平均風速が4〜6m/sに達する日中、たとえ気温が22℃あったとしても、沖縄11月体感温度と北風が組み合わさることで、肌感覚は16℃〜17℃程度まで一気に押し下げられます。
「半袖で那覇空港を出た瞬間は暖かく感じたが、万座毛や古宇利大橋などの海岸沿いに出た途端、寒風で震え上がった」「夜の国際通りでカフェテラスに入ったら芯から冷えた」という声が、知恵袋や旅行レビューコミュニティでも毎年多数報告されています。結論として、晴天時の風がない日中は半袖で快適に過ごせる瞬間があるものの、「半袖だけで過ごす」という計画は極めて危険です。